リスニング

<中国語・リスニング勉強法>まずは聞き取りに必須の要素を知る

中国語 リスニング 勉強法

中国語のリスニングが苦手で、会話が怖い。

リスニング力を上達させて、会話でのストレスをなくしたい!

 

会話の途中で気まずい空気になってしまうあの状況・・・

本当に辛いです。

 

私もリスニングが苦手だったので、その気持ちが痛いほどよくわかります。

そして何よりも辛かったのが、どんなに頑張って勉強してもリスニング力が思うほど向上しないことでした。

 

でもこれは、ただ単に私がリスニングで何をしなければならないのか知らなかっただけだったのです。

 

リスニングの学習で大事なのは、”リスニングに必要な要素を理解した上で勉強すること” です。

この部分が抜けていると、上手くはなりません。

 

という事でこの記事では、リスニングに必要な要素とその勉強法をまとめました。

参考になれば幸いです。

 

この記事でわかること

リスニングに必要な要素を知る

リスニング力がUPする!

※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください

 

リスニングに必要な要素

  1. 音を正しく聞き取れる
  2. 音を意味として正しく理解できる

リスニングで必要なのは、上記二つの要素です。

 

私達は日本語を話す時、無意識のうちに上記二つの工程を行って会話を成立させています。

そして、これを中国語でも瞬時に出来るようになって初めて、中国語のリスニングが出来た事になります。

 

つまり、

リニスング力UP=耳からの情報のみ(音)を頼りに、中国語を正しく理解できるようになること

です。

 

リスニングが苦手な理由は、二つのうちのどちらか、もしくはどちらも出来ていないがためにそう感じるのです。

以下、この二つの要素について詳しく見ていきましょう。

 

①音を正しく聞き取れる

  • 中国語を構成する約400の音を正しく聞き取れる
  • 声調を正しく聞き分けられる

一つ目の音を正しく聞き取れる状態とは、上記を指します。

しかしながら中国語は、似ている音や日本語では区別しない音があり、また加えて声調があるために、日本人にとって中国語のリスニングは本当に難しいです。

 

似ている音の例

ㄒ一ㄠˇ

xiǎo

ㄕㄠˇ

shǎo

ㄏㄨㄢˋ

huàn

ㄈㄤˋ

fàng

ㄔㄨㄢˊ

chuán

ㄔㄨㄤˊ

chuáng

など、これらの音は初めは同じ音に聞こえるのではないでしょうか。

 

声調が異なる同じ音の例

買(買う)

ㄇㄞˇ

mǎi

賣(売る)

ㄇㄞˋ

mài

眼睛(目)

一ㄢˇㄐ一ㄥ

yǎn jīng

眼鏡(メガネ)

一ㄢˇㄐ一ㄥˋ

yǎn jìng

露營(キャンプ)

ㄌㄨˋ一ㄥˊ

lù yíng

錄影(録画する)

ㄌㄨˋ一ㄥˇ

lù yǐng

精子(精子)

ㄐ一ㄥㄗˇ

jīng zǐ

鏡子 (ミラー)

ㄐ一ㄥˋㄗ˙

jìng zi

中国語は同じ音で声調の異なる単語が多数存在するため、リスニングで声調の違いを聞き取れるというのはとても重要です。

 

音を正しく聞き取れないと意味の理解が難しくなる

音を正しく聞き取る事ができないと、次の工程の「音を意味として正しく理解すること」のハードルが一気に上がります。

なぜかというと、”選択の候補が増えるから”です。

 

例えば

「梨子(梨)・ㄌ一ˊㄗ˙/ lí zi」という単語の声調を正しく聞き取れなかった場合

「ㄌ一 ㄗ(li zi)」が食べたいな!

「梨子(梨)・ㄌ一ˊㄗ˙/ lí zi」二声

「李子(スモモ)・ㄌ一ˇㄗ˙/ lǐ zi」三声

「栗子(栗)・ㄌ一ˋㄗ˙/ lì zi」四声

どれだろう?

という風に、悩む時間が必要に。

これを、初めから「梨子(梨)・ㄌ一ˊㄗ˙/ lí zi」と正しく聞き取れていれば、考えるという無駄な時間が必要なくなります。

 

すなわち、音を正しく聞き取る精度が高ければ高いほど、意味の理解が楽になという事です。

 

関連記事

ディクテーションで自分の苦手な音・声調をあぶり出す

≫ 中国語リスニングの苦手意識がなくなる勉強法「ディクテーション」

 

②音を意味として理解できる

続いて、二つ目の音を意味として理解できることについて解説していきます。

 

これはどういう事かと言うと、例えば下記のように言われた場合。

(音)你來了!→ やっと来た!

意味だけではなく、「才」に表現されている相手の “不満・イライラ” まで感じ取れるかどうかが重要になってきます。

 

つまり、 “理解できる” とは、音を聞いて瞬時に意味に変換でき、また相手が伝えたい感情や状況を正しく理解できることを指します。

 

でも最初は、聞き取る事に必死で相手の意図まで理解できないのが現実です・・・。

これを訓練して出来るようにしていきます。

 

場面・範囲・感情を理解すること

意味として理解する際に重要なのが、下記の3点です。

  • 場面:どんなシーンで使う言葉なのか
  • 範囲:どの範囲・状況で使えるのか
  • 感情:どんな感情を伝える言葉なのか

この3つがごっそり抜け落ちていると、知らず知らずのうちに相手に誤解を与えるような言い方になっている可能性も。

そうならないためにも、正しいニュアンスを覚える事が大切です。

 

リスニングが苦手な理由について知る

知っている単語なのに、音を意味として理解できない

理解が会話の速度に追いつかない

リスニングが苦手な方の悩みでよく聞くのが、上記のような内容です。

 

では、知っている単語なのになぜすぐに理解できないのか。

その答えはとても簡単で「インプットの方法を間違えているから」です。

 

リスニングにおけるインプットは「音→意味への変換」

リスニングでは、全ての情報は耳から音で入ってきます。(インプット)

ということは、リスニングにおける正しいインプットというのは耳からしなくてはいけない事になります。

 

ですが、ほとんどの方がこの事を知らず、目からのインプットすなわちリーディングのためのインプットに勤しんでいるのです。

 

これがリスニングが出来ない理由です。

 

解決策としては、音を聞いて意味に変換する(イメージする)訓練を積むことです。

 

例えば

例えば、「拉開」という単語を聞いて、下記のようにイメージ。

これを今までの学習にプラスするだけで、「音→意味」の変換が容易にできるようになり、リスニングが驚くほどに上達します。

 

関連記事

・インプットの方法を見直す

≫ 中国語のリスニングが難しい理由は“インプットの仕方”に問題あり

 

リスニング力をUPさせる効果的な学習法

下記に、リスニング力を向上させるのに効果的な学習方法をピックアップしました。

苦手な部分を重点的に学習するなど、自分に合った方法を取り入れてみてください。

 

リスニングで必要な能力

①音を正しく聞き取れる

・中国語を構成する約400の音を正しく聞き取れる

・声調を正しく聞き分けられる

②音を意味として正しく理解できる

・言葉の持つ意味「場面・範囲・感情」をイメージ化できる

・音を聞いて正しいニュアンスを瞬時に理解できる

中国語を構成する約400音の聞き分けが苦手なら

ディクテーションで自分の苦手な音・声調をあぶり出す

≫ 中国語リスニングの苦手意識がなくなる勉強法「ディクテーション」

・400音を一つずつ練習し直す

≫ ボポモフォ(注音符号)・発音一覧表 / 400音の組み合わせ

・アプリで録音してチェック

≫ 中国語の発音を録音して確認できる神アプリ「中国語を学ぼう ChineseSkill」

 

声調の聞き分けが苦手なら

・声調を練習する

≫ 中国語の声調とは?習得のコツ&練習すべき組み合わせ20通り

 

音→意味への変換が苦手

・インプットの方法を見直す

≫ 中国語のリスニングが難しい理由は“インプットの仕方”に問題あり

 

以上が、リスニングに必要な要素とその勉強方法でした。

参考になれば幸いです。

 

 

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