中国語発音のゴール＝母音と子音の組合せ400音を正しく覚える

中国語発音習得のゴールはどこ？

何をどこまで学習すればいいのか、明確な答えを知りたい。

中国語は日本語よりも構成する音が多いため、どこまで勉強すれば次に進んでOKなのか分からなくなってしまうことがしばしば。

参考書や先生によって考え方が異なりますが、発音で大きく躓いた身からすると「一番はじめに中国語を構成する約400音を正しく覚えること」をオススメします。

なぜかというと、はじめに全ての音を覚えることで圧倒的にその後の学習がスムーズになるからです。

という事でこの記事では、より詳しい理由と音節表をまとめました。

何をすればいいのかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください

中国語発音習得のゴール

結論からいうと、発音習得のゴールは、中国語を構成する「子音＋母音の組み合わせ約400音全て」を通じる音で発音できるようになることです。

因みに、日本語を構成する音は約100音なので、中国語は日本語の4倍の音があることになります。

そのためか、中国語の学習方法と言えば、子音と母音を習得したらすぐに文法や単語の勉強へと移るのが主流です。

文脈から判断して下さいは無理な話

しかしながら、一つでも正しくない音があれば、その音が入った単語はネイティブには理解してもらえません。

例えば、日本語の「か」を「け」と間違えて覚えていた場合、「お菓子」は「おけし」という発音になりますし、「形」は「けたち」になります。

「このおけきのおけし、けたちがけわいいね！」

（本当はこう伝えたい：このおかきのお菓子、形が可愛いね！）

この文を、

文脈から判断してください！お願いします！

と言われても、無理な話ではないでしょうか。

そのため、私達中国語学習者は、400音を通じる音で発音できるようになる必要があります。

発音を習得済みの状態とは？

発音を習得済みの状態とは、すなわち

を指します。

日本語でも、振り仮名さえあれば漢字を正しく読めるのと同じように、中国語でも拼音OR注音さえあれば、通じる発音で正しく読めるようになって初めて発音を習得済みと言えます。

後から発音を矯正するのは大変！

もしも、先に変な癖がついてしまった場合、後々発音矯正をする羽目に。

しかし、一度ついた癖を矯正するのは、なかなか骨の折れる作業です・・・

よく「jiu」をそのままローマ字読みで「ジゥ」と覚えてしまっている人がいますが、正しくは「ジョウ」。

当然この音を使った単語は通じませんし、発音を矯正する場合も、全ての単語を一から覚え直す必要があり二度手間になります。

そのため、最初に発音を身につけることは、結果的に学習効率の向上にも繋がるのです。

中国語「子音＋母音」音節表

下記が音節表になります。

学習方法については後述しますので、まずはどんな音があるのかサッと目を通してみて下さい。

≫ 音節表PDF

「a・o・e」で始まる母音

※右にスクロール出来ます

「一・i」で始まる母音

※右にスクロール出来ます

※注音：ㄓ・ㄔ・ㄕ・ㄖ・ㄗ・ㄘ・ㄙは、「一」不要　例）×ㄓ一　○ㄓ

また、発音時も「一(i)」の音は発音されないので注意

「ㄨ・u」で始まる母音

※右にスクロール出来ます

「ü」で始まる母音

※右にスクロール出来ます

「子音＋母音の組み合わせ約400音」の勉強方法

子音と母音の学習が終わったら、子音と母音の組み合わせを学習していきます。

もしも、子音・母音の習得がまだの場合は、先に学習されてから「子音＋母音」の学習に入る事をオススメします。

≫ ボポモフォ(注音符号)・子音の種類と発音の仕方まとめ

≫ ボポモフォ(注音符号)・母音の種類と発音の仕方まとめ

難易度別に勉強するのがコツ

約400音と聞くと気が遠くなりますが、難易度別に分けて勉強すると効率的です。

因みに400音は、レベル分けすると下記の５種類に分類可能。

特に難しいのが、④日本語にはない音と⑤日本語では区別しない音です。

学習方法の詳細は、「難易度別にレベル分けすると習得が楽に！」の記事に書いていますので、参考になさってください。

≫ 中国語の発音難しすぎ！難易度別にレベル分けすると習得が楽に！

「音」の他に「声調」がある

また、「音」とは別に、中国語には音程を表す 「声調」 があります。

これは、音の上がり下がり・高低をつけて、音を区別するためのものです。

「声調」も、中国語の発音には欠かせないものなので、別で習得しておきましょう。

≫ 中国語の声調とは？習得のコツ&練習すべき組み合わせ20通り

最後に

以上が、中国語・発音習得のゴールについてでした。

中国語は、日本語に比べると覚えるべき音が４倍もあり、実際大変です。

でも、先に発音さえ習得してしまえば、後々新しい単語を覚える際に日本語と同じような感覚でスラスラと覚える事が可能になります。

中国語は発音を乗り越えると、後が本当に楽なんですよね。

私は発音習得ではかなり苦労しましたが、頑張って良かったと心から思います。

この記事が発音で悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

・中国語特有の癖を知る！

≫ もう発音で挫折しない！中国語特有・発音の仕方を手に入れる！

・400音を一つずつ練習し直す

≫ ボポモフォ(注音符号)・発音一覧表 ／ 400音の組み合わせ

・難易度別に学習

≫ 中国語の発音難しすぎ！難易度別にレベル分けすると習得が楽に！