
中国語で重要と言われる「口の形」が知りたい!
また、発音がぐっとネイティブに近づくコツがあれば、教えて欲しい!
中国語は発音が命!と言われていますが、中々上達が感じられず心が折れることもしばしば・・・
私も初めの頃は、どんなに頑張っても出せない音(通じない音)があり、語学のセンスがないから無理なんだと半ば諦めていました。
でも、実際はセンスがないわけではなく “中国語の音の出し方を知らなかっただけ” でした。
中国語は口の形が重要と言われますが、それ以上に「喉・息の量」が重要です。
この記事では、発音に不可欠な「口の形・喉・息の量」についてまとめました。
これを知るだけで、発音が驚くほど通じるように変わります!
この記事でわかること
中国語の正しい音の出し方「口の形・喉・息の量」
発音が劇的に変わる
※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください
中国語の発音に必須の3要素
- 基本の口の形
- 喉
- 息の量
中国語の発音に欠かせない3つの要素は、上記の通りです。
特に、「②喉・③息の量」は日本語にはない部分なので、意識しなければなりません。
裏を返せば、中国語が通じない理由はこの2つにあると言えます。
下記、順番に解説していきます。
①基本の口の形
まずは基本の口の形です。
中国語を発音する際のデフォルトの口の形は、日本語の「い」の口です。
この口の形をスタートとして、それぞれの音を発音していきます。
特に母音の「ㄚ(a)」「ㄜ(e)」「一(i)」を発音する際は、口を必要以上に横にも開く事を意識します。
また、子音「ㄓ(zh)」「ㄔ(ch)」「ㄕ(sh)」「ㄖ(r)」は、デフォルトの「い」の口が出来ていないと綺麗な音が出ません!
これらの音が苦手な場合は、いつもより口を横に開くことで改善しますのでぜひ試してみてください。
①メモ
- 中国語の基本の口の形は、日本語の「い」の口
- 常に口を横に開くように意識すること
- 子音「zh」「ch」「sh」「r」に影響する
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②喉を開ける
続いては、本題の「喉」についてです。
中国語は、喉を開けた状態でお腹から息を通して発音する言語です。
そのため、“喉を開ける事ができるか” で、発音の良し悪しが決まると言えます。
中国語や英語の声が大きい理由

中国語や英語を話している人の声って、何であんなに大きいんだろう?
と感じた事はありませんか。
これは、先ほども申し上げた通り、英語も中国語も喉を開けて喉の奥の空間を広げ、声を響かせて話す言語であるためです。
声が響くと、必然的に声量のある声になります。
日本語はどう発音しているのか?
一方で、日本語は喉を閉めた状態で話す言語です。
喉の奥の空間が狭い状態のままで発音するため、結果的に声が響かず声量のない声になります。
試しに「あいうえお」と発音し、どこから声が出ているのか確認してみてください。
声がこもっていて、音が喉の奥の方から聞こえてくるはずです。(全く響いていない)
中国語の「喉を開けた発音」は、音が口の前方から出るイメージ
喉を開けた発音ができるようになると、声が口の中で響くようになり、音が口の前方から出ているように聞こえます。
喉で音が遮られずに、そのまま前に出て来る感覚。
「ネイティブに通じる音=ネイティブの発音により近い音」です。
よって、ネイティブに聞き取ってもらえる通じる音を出せるようになるには、「中国語の喉」の習得は必須と言えます。
喉を簡単に開ける方法
喉が開いた状態というのは、ガラガラうがいの時の喉の状態です。
- 上を向いてガラガラうがいをする真似をし「あー」と声を出す
- その喉の状態をキープして、正面を見る
- そのまま口を「い」の形にする
この状態で「あいうえお」と発音してみてください。
喉が開いているために、声がお腹から喉を通過してそのまま口まで一直線に出てきていませんか。
きっと、日本語を発音する時には感じない「違和感」を喉に感じたはずです。
この喉の状態こそが「中国語を発音するためのベース」となります。
この状態で音を出すと声が響くようになるので、いつもより深みのある音が出せるようになります。
②メモ
- 中国語は喉を開けて発音
- 声が響き声量のある声になる
- 母音「e」「eng」は喉が開いてないと上手く出せない
③息の量
3つ目のポイント「息の量」です。
先に述べた通り、喉を開けて音を出すのにはかなりの声量が必要になります。
つまり、日本語を話す際の息の量では、中国語の音を上手く出す事が出来ないのです。
声を出すときは、大袈裟かなというくらいお腹から思いっきり出すようにしてみてください。
③メモ
- お腹から思いっきり声を出す
- 日本語よりも息の量が多くなる
一旦おさらい
デフォルトの口
- 口の形:日本語の「い」の口
- 喉:ガラガラうがいの時の喉のように開ける
- 息:お腹から思いっきり出す
- 音:口の中で響かせて前に出す
中国語を発音するために必要な口のベースは上記の通りですが、この状態をキープしながら中国語を話すのは実は至難の技。
なぜなら、急に喉を開けて発音して下さい!と言われても、私たちの口には日本語発音の口の形が染み付いてしまっているからです。
でもこれも、少し時間はかかりますが、コツコツと練習することで中国語の口・喉を癖づける事が可能です。
下記の方法で練習すると、短期間で習得出来るのでオススメです。
喉発音の練習方法
パターン⒈基本
- 上を向いてガラガラうがいをする真似をし「あー」と声を出す
- その喉の状態をキープして、正面を見る
- そのまま口を「い」の形にする
- この状態で「あいうえお」と発音する
日本語発音の時の喉が閉まった状態と違い、喉を開けたまま発音となると「あいうえお」の音が中途半端になります。
でも、これで正解です。
逆に、キレイな日本語の発音で「あいうえお」が言えるという事は、喉が開いていない証拠です。
パターン⒉裏ワザ

基本の方法では、どうしても喉がだんだんと閉じてきてしまう・・・
という場合は、割り箸を使った下記の方法がオススメです。
- 割り箸を2本用意(割らない方が高さが出るので◎)
- 用意した割り箸を左右それぞれの奥歯で挟む
- その状態で「あいうえお」と声を出す
こうすると、必然的に喉が開きます。
この状態でまずは「あいうえお」と発音し、慣れてきたら中国語の音を練習。
すると、徐々に中国語の口が定着していきます。
まとめ
以上が、中国語発音に不可欠な「口の形・喉・息の量」についてでした。
この喉の状態をキープできるように、頑張って練習してみてくださいね!
また、口の形以外に重要なのが、中国語発音のクセです。
日本語は子音と母音が同じ強さで発音されますが、中国語の場合は母音で音が終わるという特徴があったりと日本語とは異なる部分があります。
この事を知った上で発音練習に入ると、より中国語らしい音になりますよ。
詳しくは「中国語発音のクセ」を参照ください。
参考になれば幸いです。
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