中国語の発音ってどんなの?
初心者向けにわかりやすく教えて欲しいな。
中国語の学習を始めた頃にまず疑問に思うのが、「発音」についてですよね。
この記事では、
- 中国語発音の構成要素
- 学習時の注意点
について、台湾華語学習歴8年の筆者がわかりやすく解説いたします。
実のところ、中国語の発音はとても難しく、習得に時間がかかります…
けれども、やるべきことを理解して学習することで、効率的に習得できるので安心して下さいね♪
※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください
中国語の発音表記(発音記号)について
中国語の発音を学ぶ上で知っておきたいのが、発音表記(発音記号)についてです。
中国語の発音表記は、主にこの2つ↓が使われています。
- ピンイン
- 注音符号(ボポモフォ)
それぞれの特徴は下記の通りです。
ピンインとは?
ピンインは、国際的に公認されている「中国語の標準発音表記」のことです。
「子音と母音を表すアルファベット」と「音の高低を表す記号」を使って、漢字の読み方を表します。
日本語の“読み仮名”に相当し、漢字を正確に読むための記号のこと。
注意点としては、そのままローマ字読みしてはいけないパターンがあることです。
必ず、ピンインの正しい読み方を最初に習得するようにしましょう。
注音符号(ボポモフォ)とは?
一方で、注音符号とは、台湾で使われている「ㄅㄆㄇㄈ」という特殊な文字を使った発音記号のことです。
頭文字4文字「ㄅㄆㄇㄈ」から “ボポモフォ” とも呼ばれています。
ちなみに、台湾人は注音を使って学習するため、ピンインの読み方を知りません。
よって、台湾で生活するなら、注音を覚える方が色々と便利かな〜と個人的には感じています。
中国語の音「子音」と「母音」
中国語は、「子音」と「母音」の組み合わせで一つの音を構成しています。
それぞれの役割は下記の通りです。
中国語の子音の種類は「21個」
中国語の子音は、全部で21個あります。
中国語は日本語と同様に「子音+母音」で1音が構成されており、「Ka」の “K” の部分にあたるのが子音です。
子音は、発音する時の「唇の形・舌の位置・息の出し方」の標識となります。
≫【台湾】中国語子音一覧(21個)と発音の仕方&コツを徹底解説
中国語の母音の種類は「36個」
一方で、中国語の母音は、全部で36個です。
一音の中の「Ka」の “a” の部分にあたるのが母音になります。
母音は、音を発音する時の「口の開け方」の標識です。
ちなみに、
台湾の発音記号「注音符号」では、母音は16音とされています。
ただし、ピンイン同様に複合母音が存在するため、16個の母音だけを覚えれえばOKというわけではないのでご注意ください。
≫【台湾】中国語母音一覧(36個)と発音の仕方&コツを徹底解説
中国語の音は全部で405音
「子音+母音」で構成された音の組み合わせは、全部で405音
中国語の音は「子音+母音」で構成されており、全部で405音あります。
ちなみに、日本語を構成する音は約100音なので、中国語は日本語の約4倍の音があるんです。
多くの人が発音で挫折するのも頷けますね…
ただし、この405音を全て正しく発音できないと、ずっと通じないまま。
大変ですが、405音を正しく発音できるように頑張りましょう!
中国語の声調
中国語は、子音と母音の他に、音程を表す “声調” があります。
これは、音の上がり下がり(高低)をつけて、音を区別するためのもの。
中国語は同じ音で音程(声調)の異なる単語が多数存在するため、声調の習得は必要不可欠です。
日本語の「雨」と「飴」の違い
日本語でも「雨」と「飴」のように、同じ音でも音程を変えて違う単語を表す事がありますよね。
日本語だと数が少ないですが、中国語はこのケースが無数に存在します…
声調を間違うと、全く違う意味として捉えられてしまうことも。
私は声調を間違えて、何度も恥ずかしい思いをしました。
中国語の声調の種類と表記方法
第一声 | 第二声 | 第三声 | 第四声 | 軽声 | |
ピンイン | ˉ | ˊ | ˇ | ˋ | 無し |
注音符号 | 無し | ˊ | ˇ | ˋ | ˙ |
声調は全部で4種類(一声〜四声)あることから、「四声」とも言われています。
また、4声に属さない「軽声」があり、これは文字通り軽く発音する音で、軽声の前にある声調によって音程が変わります。
ピンインと注音符号では、声調の表記に違いがあるのでご注意ください。(上の表を参照)
子音・母音・声調を正しく発音できないと、単語を正確に読めないということ!
中国語の発音練習の前に
本格的な発音練習に入る前に、中国語の発声方法と発音の特徴を身につけておくと学習がよりスムーズになります。
中国語の発声方法を身につけておく
中国語には、中国語を発音するために不可欠な「口の形・喉・息の量」があります。
私は初めの頃、どんなに頑張っても通じない音があり、語学のセンスがないから無理なんだと半ば諦めていました。
でも、実際はセンスがないわけではなく “中国語の音の出し方を知らなかっただけ” でした。
中国語の発声方法を身につけた上で個別練習に入ると、キレイな発音が最初から身につきます。
詳細は、下記記事を参考にしてみて下さい。
≫中国語の口の形・喉・息を完全攻略!この方法で発音が激変しました!
中国語発音の特徴を理解しておく
日本語訛りが強い中国語を話していた頃は、
音は合っているけど、なんか聞き取りづらい…
とよく言われてました。
でも、中国語発音の特徴を理解して実践した結果、発音が悪くて聞き返されることはほぼ皆無に!
日本人が疎かにしがちな4つのポイントを下記記事にまとめているので、参考にしてみて下さい。
≫中国語発音の4つの特徴とコツ!訛っていても通じる発音に激変します
中国語発音習得の際の注意点
- 発音習得が終わるまで単語・文の暗記はしないこと
- 文法の勉強は理解するに留めておく
発音の学習というのは、正直なところ退屈です…
そのため、発音の習得が完了する前に、単語や文の暗記に移行してしまいがちです。
でも、ここは先に進みたくなる気持ちをグッと抑えて、まずは発音に集中することをオススメします!
なぜなら、発音を覚える前に単語や文を覚えてしまうと、その単語と文は発音しても通じない可能性が高いからです。
通じない単語をどんなに頑張ってたくさん覚えても、
結局通じない単語が増えていくだけ…
これは、何を隠そう発音が通じないと悩んでいた頃の私のことです。
今思えば、超非効率なことをしていたなと思います…
効率的に中国語を習得するには、まず最初に発音を身につけること。
そうすれば、驚くほど後々の学習が楽になりますよ♪
中国語発音の構成要素と注意点まとめ
以上が、中国語発音の構成要素と注意点についてでした。
- 子音・母音
- 子音+母音の組み合わせ405音
- 声調
を正しく発音できるようになって初めて、中国語の発音が習得できた状態といえます。
大変ですが、正しい努力をすれば必ず結果はついてきますので、焦らず頑張りましょう。
発音習得のロードマップは下記記事にまとめてありますので、参考にしてみて下さい。
参考になれば幸いです。
ではまた〜♪
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