「子音+en(ㄣ)」の発音は全部でいくつある?
発音方法とコツを知りたいな。
「子音+en(ㄣ)」の組み合わせは、全部で15通り。
この記事では、
- 「子音+en(ㄣ)」の15通り全ての発音方法(台湾人の音声付)
- 発音のコツ
を台湾華語学習歴8年の筆者が解説いたいます。(発音のオンライン講師の経験有り)
中国語の発音は、子音と母音を練習して終わりではありません。
子音と母音を組み合わせた405音全てを正しく発音できることが、発音のゴールです。
子音だけ母音だけだと発音できるのに、合体した時の音がわからない…
そんな時にお役に立てれば幸いです。
※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください
キレイな中国語の発音になるコツ
- 中国語の「口の形・喉・息の量」をマスターしておく
- 中国語特有の発音のクセを理解しておく
中国語には “中国語の発音のクセ” というものがあります。
私はこれを知らなかったために、
通じないOR聞き取りづらいと言われ続けていました…
この2つのポイントを先に習得しておくと、効率良くキレイな発音を身につける事ができますよ♪
詳しくは、下記記事を参考にしてみて下さい。
≫中国語の口の形・喉・息を完全攻略!この方法で発音が激変しました!
中国語の母音「en(ㄣ)」の発音を確認
口の形:日本語の“えの口”→軽く口を閉じる
発音の仕方:滑らかに「あん」と発音し、「ん」の時に上の歯の裏に押し当てる
前鼻音:鼻の前方で音を響かせる
母音「ㄣ(en)」は、前鼻音です。
鼻音には「前鼻音(n型)」と「後鼻音(ng型)」の2種類があり、日本語では区別しませんが中国語では区別する必要があります。
前鼻音の「n型」は、「案内(あんない)」の「ん」の音。
「ん」の音を発音するときに、舌先を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じます。
難しければ「ん」を「ぬ(舌を離さない)」で発音するのがコツ。
また、この音は、日本語の「えん」の発音の「え」の音より、「あ」の音に近くなります。
どちらかというと英語の「æ」の音に近く、“えの口” で「あん」と発音するとキレイな音が出ますよ♪
口が縦に動くと「an(ㄢ)」の音になってしまうので、必ず“えの口” をキープしたまま発音すること。(口を縦に開けない)
日本語の「えん」でも通じるので、難しければ「えん」でもOK!
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≫【台湾】中国語子音一覧(21個)と発音の仕方&コツを徹底解説
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子音+「en(ㄣ)」の組み合わせ一覧
使う部分/息 | 無気音 息を出さない | 有気音 息を強く出す | 鼻音 鼻へ抜く | 摩擦音 摩擦を起こす | 側面音 舌の側面から抜く |
両唇音 くちびる | ben ㄅㄣ | pen ㄆㄣ | men ㄇㄣ | ||
唇歯音 くちびると歯 | fen ㄈㄣ | ||||
舌尖音 舌先 | nen ㄋㄣ | ||||
舌根音 舌の根元 | gen ㄍㄣ | ken ㄎㄣ | hen ㄏㄣ | ||
舌面音 舌の表面 | |||||
反舌音 舌を反らす | zhen ㄓㄣ | chen ㄔㄣ | shen ㄕㄣ ren ㄖㄣ | ||
舌歯音 舌と歯 | zen ㄗㄣ | cen ㄘㄣ | sen ㄙㄣ |
子音+「en(ㄣ)」の組み合わせは全部で15通り。
子音+「en(ㄣ)」の発音方法とコツ(音声付)
「ん」と発音する時に舌先を上の歯の裏に押し当て、鼻の前方で音を響かせる
前鼻音の「n型」は、「案内(あんない)」の「ん」の音です。
上手く発音できない場合は、日本語の「ぬ」を舌を離さないように発音すると息が鼻から前に抜けてキレイに発音できますよ♪
ben(ㄅㄣ)
- “えの口”で「ん」と閉じる
- 唇に力を入れ「ば」と発音し口の中で音を響かせる(無気音)
- そのまま“えの口”で「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
「en(ㄣ)」の音は、日本語の「あん」と「えん」のちょうど中間の音です。
そのため、“えの口” で「あん」と発音すると中国語の「en(ㄣ)」の音になります。
よって、「ben(ㄅㄣ)」は、“えの口” で「ばぁん」と発音すると◎。
ポイントは、”えの口” を意識すること!
また、「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じましょう。
難しければ、“えの口” で「ばぁぬ(舌を離さない)」と発音するとキレイな前鼻音になりますよ♪
口が縦に動くと「an(ㄢ)」の音になってしまうので、必ず“えの口” をキープしたまま発音すること。(口を縦に開けない)
pen(ㄆㄣ)
- “えの口”で「ん」と閉じる
- 唇に力を入れ息を強く吐きながら「ぱっ」と発音(有気音)
- そのまま“えの口” で「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“えの口” で息を強く吐きながら「ぱぁん」と一音節で発音するイメージです。
「ㄆ(p)」は有気音なので、日本語の「ぱ」より唇に力を入れ、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐きましょう。
また、「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
“えの口” で「ぱぁぬ(舌を離さない)」と発音するのがコツ!
men(ㄇㄣ)
- “えの口”で「ん」と閉じる
- 唇に力を入れ、息を鼻に通しながら「ま」と発音(鼻音)
- そのまま“えの口”で「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“えの口” で鼻に息を通しながら「まぁん」と一音節で発音するイメージです。
「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じましょう。
鼻音が難しい場合は、小さく「ん」を前に入れ、“えの口” で「(ん)まぁぬ(舌を離さない)」という風に発音するのがコツです。
fen(ㄈㄣ)
- “えの口”で、上の前歯を下唇に軽く当てる
- 上の歯と下唇のわずかな隙間から思いっきり息を吐いて「ふ」と発音(摩擦音)
- そのまま“えの口” で「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
子音の「f(ㄈ)」の音は、日本語の「ふ」のように唇をすぼめるだけではダメです!
上の前歯を下唇に軽く当て、“えの口” で息を強く吐きながら「ふぁん」と発音します。
「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
上の前歯を下唇に軽く当て、“えの口” で「ふぁぬ(舌を離さない)」と発音するのがコツ!
nen(ㄋㄣ)
- 微笑むような“いの口”
- 息を鼻に通しながら「な」と発音(鼻音)
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
「en(ㄣ)」は本来は“えの口”で発音します。
ただし、子音を“いの口”で発音する時は、そのまま“いの口”で発音してOKです。
日本語の「な」よりももっと舌先に力を入れて弾き、“いの口” で「なぁん」と1音節で発音するイメージです。
「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じましょう。
鼻音が難しい場合は、小さく「ん」を前に入れ、“いの口” で「(ん)なぁぬ(舌を離さない)」という風に発音するのがコツです。
gen(ㄍㄣ)
- 微笑むような“いの口”
- 喉に力を入れ「が」と発音し口の中で音を響かせる(無気音)
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“いの口” で「がぁん」と一音節で発音するイメージ。
また、「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じます。
喉の奥から音を出すように意識すると、キレイに発音できますよ♪
“いの口” で「がぁぬ(舌を離さない)」と発音するのがコツ!
ken(ㄎㄣ)
- 微笑むような“いの口”
- 喉に力を入れ息を強く吐きながら「かっ」と発音
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“いの口” で息を強く吐きながら「かぁん」と一音節で発音するイメージです。
「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
「ㄎ(k)」は有気音なので、日本語の「か」よりも喉に力を入れ、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。
“いの口” で「かぁぬ(舌を離さない)」と発音すると◎
hen(ㄏㄣ)
- 微笑むような“いの口”
- 喉の奥から息を吐きながら声を絞り出すように「はっ」と発音(摩擦音)
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“いの口” で息を強く吐きながら「はぁん」と一音節で発音するイメージです。
「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
また、喉の奥から声を絞り出すように発音するのがポイントです。
“いの口” で「はぁぬ(舌を離さない)」と発音すると◎
zhen(ㄓㄣ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少し後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあてた状態で「じゃ」と発音(無気音)
- “いの口” のまま「ん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
この音は口の形が超重要で、“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌先を少しだけ後ろに引き上あごの中央あたりに軽くあてます。
そして、「じゃぬ(舌を離さない)」と一音節で発音。
「ん」の音を発音するときは、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
「ジャ」と「ジェ」の中間の音を目指してみてください♪
chen(ㄔㄣ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあて、息を思いっきり吐きながら「ちゃ」と発音(有気音)
- “いの口” のまま「ん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
この音は口の形が超重要で、“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌先を少しだけ後ろに引き上あごの中央あたりに軽くあてます。
そして、息を強く吐きながら「ちゃぬ(舌を離さない)」と一音節で発音。
「ch(ㄔ)」は有気音なので、テッシュが揺れるくらい息を思いっきり吐きながら発音すること。
また、「ん」の音を発音するときは、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じましょう。
「チャ」と「チェ」の中間の音を目指してみてください♪
shen(ㄕㄣ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を反らして(舌はどこにもつけない)「しゃ」と発音(摩擦音)
- “いの口” のまま「ん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌を少しだけ反らします。(この時舌はどこにもつけないこと)
そして、「しゃぬ(舌を離さない)」と一音節で発音。
「ん」の音を発音するときは、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じることを忘れずに。
「シャ」と「シェ」の中間の音を目指してみてください♪
ren(ㄖㄣ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を反らして(舌はどこにもつけない)「ら」と発音(摩擦音)
- “いの口” のまま「ん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌を少しだけ反らします。(この時舌はどこにもつけないこと)
そして、喉の奥から唸るように「れぇぬ(舌を離さない)」と一音節で発音。
「ん」の音を発音するときは、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じることを忘れずに。
喉を震わせて出す音なので、濁音のように聞こえるはずです。
zen(ㄗㄣ)
- 「いーだっ!」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、「ざ」と発音し口の中で音を響かせる(無気音)
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
口は必ず「いーだっ!」の“いの口”のように最大限横に引くこと。
そして、口を横に引いたまま「ざぁん」と1音節で発音します。
「ん」の音を発音するときに、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
発音が終わるまでずっと口を横に引いたままキープし、口を縦に動かさないのがコツ!
口が縦に動くと、「an(ㄢ)」の音になってしまうので注意しましょう。
鼻音が難しい場合は、“いの口” で「ざぁぬ(舌を離さない)」と発音すると◎
cen(ㄘㄣ)
- 「いーだっ!」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、息を強く吐きながら「つっ」と発音(有気音)
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
「いーだっ!」の“いの口”のように最大限横に引いてスタンバイ。
そして、口を横に引いたまま「つぁん」と1音節で発音します。
「c(ㄘ)」は有気音なので、テッシュが揺れるくらい息を思いっきり吐きながら発音すること。
また、日本語の「つ」のように口を丸めないように気をつけましょう。
鼻音が難しい場合は、“いの口” で「つぁぬ(舌を離さない)」と発音すると◎
sen(ㄙㄣ)
- いーだっ!」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、息を吐きながら「さ」と発音(摩擦音)
- “いの口” のまま「あん」と発音し、「ん」の時に舌先を上の歯の裏に押し当てる
「いーだっ!」の“いの口”のように最大限横に引いてスタンバイ。
そして、口を横に引いたまま息を吐きながら「さぁん」と1音節で発音します。
「ん」の音を発音するときは、必ず舌を上の歯の裏に押し当て口を少し閉じること。
鼻音が難しい場合は、“いの口” で「さぁぬ(舌を離さない)」と発音すると◎
「子音+en(ㄣ)」の発音方法まとめ
以上が、「子音+en(ㄣ)」の発音のコツと練習方法でした。
発音練習の際は、実際に自分の声を録音して聞いてみるのが効果的です。
「中国語を学ぼう ChineseSkill」というアプリなら、自分の声を録音してお手本と交互に聞くことが出来るのでオススメです。
参考になれば幸いです。
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