ボポモフォ全ての音

【子音+ㄚ(a)】発音のコツと練習方法

2021年1月10日

子音+ㄚ(a)

「子音+ㄚ(a)」の発音は全部でいくつある?

発音のコツも合わせて知りたいな。

 

中国語発音のテキストは、子音と母音を練習して終わりというものがほとんどです。

しかしながら、実際は子音と母音を組み合わせた音を正しく発音できなければ意味がありません。

 

という事でこのブログでは、”子音+母音の全組み合わせ約400音” の発音方法を台湾人の音声付きで用意しました。

そして、この記事では「子音+ㄚ(a)」を練習していきます。

 

子音だけ母音だけだと発音できるのに、合体した時の音がわからない・・・

そんな時にお役に立てれば幸いです。

 

※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください

 

キレイな発音になるコツ

4つのポイント

  • 中国語の「口の形・喉・息の量」をマスターしておく
  • 1音節で発音する
  • 母音で音を終わらせる(声調は母音にだけある)
  • 複母音のとき区切る位置を間違えない

中国語には ”中国語の発音のクセ” というものがあります。

このクセを発音練習に入る前に習得しておくと、よりキレイな発音を身につける事ができます。

 

もっと詳しく知りたいという場合は、下記記事をご参照ください。

詳しく

≫ もう発音で挫折しない!中国語特有・発音の仕方を手に入れる!

中国語 発音の仕方
Checkもう発音で挫折しない!中国語特有の”発音の仕方”を手に入れる!

  発音が通じないと、地味に落ち込みますよね。 でもそれは、もしかすると日本語特有の発音のクセが強く出ているために通じないのかもしれません。   私もそうでしたが、発音で挫折する多 ...

続きを見る

 

音節表

≫ 一覧表PDF

ピンイン表 - ボポモフォPDF用-2

 

もしも、まだ子音・母音を学習していない場合は、先に学習されてからこちらの練習に入る事をオススメします。

関連記事

≫ ボポモフォ(注音符号)・子音の種類と発音の仕方まとめ

≫ ボポモフォ(注音符号)・母音の種類と発音の仕方まとめ

 

母音「ㄚ(a)」の発音を確認

口の形:日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて大きく開く

発音の仕方:そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

まずは、母音「ㄚ(a)」の発音のおさらいです。

 

日本語の「あ」は口があまり開きませんが、中国語の母音「ㄚ(a)」は、日本語よりももっと下顎を下げて口を大きく開くのがポイントです。

また、中国語の音は必ず母音で音が終わるので、この部分を意識しながら発音練習するようにしましょう。

 

子音+「ㄚ(a)」の組み合わせ一覧

無気音 有気音 鼻音 摩擦音 側面音
両唇音 ㄅㄚ

ba

ㄆㄚ

pa

ㄇㄚ

ma

唇歯音 ㄈㄚ

fa

舌尖音 ㄉㄚ

da

ㄊㄚ

ta

ㄋㄚ

na

ㄌㄚ

la

舌根音 ㄍㄚ

ga

ㄎㄚ

ka

ㄏㄚ

ha

舌面音
反舌音 ㄓㄚ

zha

ㄔㄚ

cha

ㄕㄚ

sha

舌歯音 ㄗㄚ

za

ㄘㄚ

ca

ㄙㄚ

sa

 

「子音+ㄚ(a)」の組み合わせは全部で17通り。

 

ㄅㄚ(ba)

  1. 両唇を「え」の口の幅にした状態で「ん」と閉じる
  2. 唇に力を入れ「ㄅ(b)」と口の中で響かせる(無気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

日本語の「ばー」ではなく、「ばぁ」と1音節の中で「子音・ㄅ(b)」→「母音・ㄚ(a)」と音が移動するイメージ。

 

ㄆㄚ(pa)

  1. 両唇を「え」の口の幅にした状態で「ん」と閉じる
  2. 息を意識的に強く吐きながら「ㄆ(p)」と発音(有気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

日本語の「ぱー」ではなく、「ぱぁ」と1音節で発音するイメージ。

「ㄆ(p)」は有気音なので、日本語の「ぱ」より唇に力を入れ、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。

 

ㄇㄚ(ma)

  1. 両唇を「え」の口の幅にした状態で「ん」と閉じる
  2. 唇に力を入れ、息を鼻に通しながら「ㄇ(m)」と発音(鼻音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

日本語の「まー」ではなく「まぁ」と1音節で発音するイメージです。

「ㄇ(m)」は鼻音なので、息を鼻に通しながら発音するのがコツ!

 

ㄈㄚ(fa)

  1. 両唇を「え」の口の幅にした状態で、上の歯を下唇に軽くタッチ
  2. 上の歯と下唇のわずかな隙間から思いっきり息を吐いて「ㄈ(f)」と発音(摩擦音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

「ㄈ(f)」の発音は日本語にはないので、注意が必要です。

 

ポイントは、英語の「f」と同様に、下唇の内側を前歯で軽く噛むようにして発音すること。

口を「え」の口幅に保ったまま下唇の内側を前歯で軽く噛んで、「ファ」と発音するイメージです。

 

ㄉㄚ(da)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌の先を前歯の裏の歯茎につけて、離す時に「ㄉ(d)」と口の中で音を響かせる(無気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

日本語の「だー」ではなく、「だぁ」と1音節で発音するイメージ。

日本語の「だ」よりも、舌先に力を入れて弾くのがポイントです。

 

ㄊㄚ(ta)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌の先を前歯の歯茎のあたりにつけて、離す時に息を思いっきり吐きながら「ㄊ(t)」と発音(有気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

日本語の「たー」ではなく、「たぁ」と1音節で発音するイメージ。

「ㄊ(a)」は有気音なので、日本語の「た」よりも舌先に力を入れ、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。

 

ㄋㄚ(na)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌先を前歯の裏付け根あたりにセットし弾くと同時に、息を鼻に通して「ㄋ(n)」と発音(鼻音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

日本語の「なー」ではなく、「なぁ」と1音節で発音するイメージ。

鼻音なので、息を鼻に通しながら発音するのがコツです。

 

ㄌㄚ(la)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌先を前歯歯茎の裏につけたまま「ㄌ:l」と発音した後に舌を離す(側面音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

「らー」ではなく、「らぁ」と1音節で発音するイメージです。

 

ポイントは、舌先を前歯歯茎の裏に押し付けたまま「ㄌ:l」と発音し、息を舌の両脇から漏らすように出すこと。

息を少し塞き止めて出すため、喉が他の舌尖音よりも振動するのが特徴です。

 

ㄍㄚ(ga)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌の奥の部分を持ち上げて上あごの奥にくっつけ、舌を離した瞬間に「ㄍ(g)」と発音(無気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

「がー」ではなく、「がぁ」と1音節で発音するイメージ。

口は、日本語の「が」よりももっと横に開くのがコツです。

 

ㄎㄚ(ka)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌の後ろを持ち上げて上あごの奥にくっつけ、息を強く吐きながら離す瞬間に「ㄎ(k)」と発音(有気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

「かー」ではなく「かぁ」と1音節で発音するイメージ。

「ㄎ(k)」は有気音なので、日本語の「か」よりも喉に力を入れ、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。

 

ㄏㄚ(ha)

  1. 両唇を「い」の口の幅にし、軽く口を開く
  2. 舌の奥の方を喉を塞がない程度に持ち上げ息の通り道を微かに作り、息を吐きながら「ㄏ(h)」と発音(摩擦音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

「はー」ではなく、「はぁ」と1音節で発音するイメージです。

ポイントは、舌の奥を持ち上げるが喉は塞がないこと!

 

ㄓㄚ(zha)

  1. 両唇を「い」の口の幅に最大限開く
  2. 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあてた状態で「ㄓ(zh)」と発音(無気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

この音は、口の形がとても重要。

「い」の口よりも更に大袈裟に両唇を思いっきり横に引きましょう。

 

そして、舌を後ろに引いて舌先を上あごの中央辺りに軽くあて「じゃ」と発音した後、「あ」の音に移行するイメージです。

 

ㄔㄚ(cha)

  1. 両唇を「い」の口の幅に最大限開く
  2. 舌を少しだけ後ろに引き舌先を上あごの中央あたりに軽くあて、息を思いっきり吐きながら「ㄔ(ch)」と発音(有気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

口の形は「ㄓ」と同様に、「い」の口よりも更に大袈裟に両唇を思いっきり横に引くのがコツです。

 

また、「ㄔ」は有気音なので、テッシュが揺れるくらい息を思いっきり吐きながら発音すること!

舌を後ろに引いて舌先を上あごの中央辺りに軽くあて、息を吐きながら「ちゃ」と発音した後、と「あ」の音に移行するイメージ。

 

ㄕㄚ(sha)

  1. 両唇を「い」の口の幅に最大限開く
  2. 舌を少しだけ後ろに引き舌先を反らした状態で「ㄕ(sh)」(摩擦音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

口の形は両唇を思いっきり横に「い」と開くこと。

 

また、舌を反らした時、舌先はどこにも付けないのがポイントです。

この状態で、「しゃあ」と1音節で発音するイメージです。

 

ㄗㄚ(za)

  1. 両唇を「い」の口の幅に最大限開く
  2. その口の形のまま、舌先を下の歯の裏側にくっつけて「ㄗ(z)」と発音(無気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

口は必ず「い」の幅に開くように意識すること。

そして、この「い」の口のまま「ざぁ」と1音節で発音するイメージです。

 

ㄘㄚ(ca)

  1. 両唇を「い」の口の幅に最大限開く
  2. 舌先を下の歯の裏側にくっつけて息を強く吐きながら「ㄘ(c)」と発音(有気音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

口は必ず「い」の幅に開くように意識すること。

 

また、「ㄘ(c)」は有気音なので、テッシュが揺れるくらい息を思いっきり吐きながら発音しましょう。

「い」の口で「つぁ」と1音節で発音するイメージです。

 

ㄙㄚ(sa)

  1. 両唇を「い」の口の幅に最大限開く
  2. 舌を下の歯の裏側に軽くそっと触れ、その状態で「ㄙ(s)」と発音(摩擦音)
  3. 日本語の「あ」よりもっと下顎を下げて、そのまま「あー」と喉の奥から声を出す

 

口は必ず「い」の幅に開くように意識すること。

 

また、舌先は「ㄗ:z」や「:c」のようにしっかり歯に当てるのではなく、そっと軽く触れるのがポイントです。

「い」の口で「さぁ」と1音節で発音するイメージ。

 

まとめ

以上が、「子音+ㄚ(a)」の発音のコツと練習方法でした。

 

発音練習の際は、実際に自分の声を録音して聞いてみるのが効果的です。

「中国語を学ぼう ChineseSkill」というアプリなら、自分の声を録音してお手本と交互に聞くことが出来るのでオススメですよ。

 

参考になれば幸いです。

 

関連記事

・中国語特有の癖を知る!

≫ もう発音で挫折しない!中国語特有・発音の仕方を手に入れる!

・「子音+母音」一覧

≫ ボポモフォ(注音符号)・発音一覧表 / 400音の組み合わせ

・アプリで録音してチェック

≫ 中国語の発音を録音して確認できる神アプリ「中国語を学ぼう ChineseSkill」

 

 

-ボポモフォ全ての音