「子音+ong(ㄨㄥ)」の発音は全部でいくつある?
発音方法とコツを知りたいな。
「子音+ong(ㄨㄥ)」の組み合わせは、全部で13通り。
この記事では、
- 「子音+ong(ㄨㄥ)」の13通り全ての発音方法(台湾人の音声付)
- 発音のコツ
を台湾華語学習歴8年の筆者が解説いたいます。(発音のオンライン講師の経験有り)
中国語の発音は、子音と母音を練習して終わりではありません。
子音と母音を組み合わせた405音全てを正しく発音できることが、発音のゴールです。
子音だけ母音だけだと発音できるのに、合体した時の音がわからない…
そんな時にお役に立てれば幸いです。
※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください
キレイな中国語の発音になるコツ
- 中国語の「口の形・喉・息の量」をマスターしておく
- 中国語特有の発音のクセを理解しておく
中国語には “中国語の発音のクセ” というものがあります。
私はこれを知らなかったために、
通じないOR聞き取りづらいと言われ続けていました…
この2つのポイントを先に習得しておくと、効率良くキレイな発音を身につける事ができますよ♪
詳しくは、下記記事を参考にしてみて下さい。
≫中国語の口の形・喉・息を完全攻略!この方法で発音が激変しました!
母音「ong / weng」の発音を確認
この音は、母音単体の時と子音を組み合わせた時の音が異なるので注意が必要です
母音単体の時(weng)
口の形:日本語の「う」よりももっと口を突き出す→“えの口”へ→口を緩めて半開き
発音の仕方:“う→えの口”に持っていきながら「うおん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
後鼻音:鼻の後方で音を響かせる
母音単体の場合、拼音は「weng」と表記します。
まず口を突き出して「う」と発音し、次に“えの口”で喉の奥から「お」、口を緩めて「ん」と発音。
「u(ㄨ)」から滑らかに「eng(ㄥ)」の発音に持っていくので、音の籠った「ぅをん」のように聞こえます。
子音と組み合わせた時(ong)
口の形:日本語の「う」よりももっと口を突き出す→少し緩める
発音の仕方:喉の奥から「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
後鼻音:鼻の後方で音を響かせる
子音とセットの場合、拼音は「ong」と表記され、音が籠った「おん」に変化します。
注音だと「ㄨㄥ」と表記されますが、「ㄨ+ㄥ」と発音しないように注意しましょう。
また、母音「ong(ㄨㄥ)」は後鼻音です。
後鼻音は、「ん」と発音する時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぎ、鼻の後方で音を響かせます。
難しければ「ん(がっ)」という風に「ん」の後に「がっ」を発音するようなつもりで発音すると、キレイな後鼻音になりますよ♪
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≫【台湾】中国語子音一覧(21個)と発音の仕方&コツを徹底解説
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子音+「ong(ㄨㄥ)」の組み合わせ一覧
使う部分/息 | 無気音 息を出さない | 有気音 息を強く出す | 鼻音 鼻へ抜く | 摩擦音 摩擦を起こす | 側面音 舌の側面から抜く |
両唇音 くちびる | |||||
唇歯音 くちびると歯 | |||||
舌尖音 舌先 | dong ㄉㄨㄥ | tong ㄊㄨㄥ | nong ㄋㄨㄥ | long ㄌㄨㄥ | |
舌根音 舌の根元 | gong ㄍㄨㄥ | kong ㄎㄨㄥ | hong ㄏㄨㄥ | ||
舌面音 舌の表面 | |||||
反舌音 舌を反らす | zhong ㄓㄨㄥ | chong ㄔㄨㄥ | rong ㄖㄨㄥ | ||
舌歯音 舌と歯 | zong ㄗㄨㄥ | cong ㄘㄨㄥ | song ㄙㄨㄥ |
子音+「ong(ㄨㄥ)」の組み合わせは全部で13通り。
子音+「ong(ㄨㄥ)」の発音方法とコツ(音声付)
「ん」と発音する時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぎ、鼻の後方で音を響かせる
後鼻音の「ng型」は、「案外(あんがい)」の「ん」の音です。
上手く発音できない場合は、
「ん(がっ)」のように「ん」の後ろに「がっ」を発音するようなつもりで(実際は発音しません)発音するとキレイな音が出ますよ♪
dong(ㄉㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 舌先に力を入れ「ど」と発音し口の中で音を響かせる(無気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「どぉん」と1音節で発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「どぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
tong(ㄊㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 舌先に力を入れ息を思いっきり吐きながら「とっ」と発音(有気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「とぉん」と1音節で発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
また、「t(ㄊ)」は有気音なので、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐きましょう。
「とぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
nong(ㄋㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 息を鼻に通しながら「の」と発音(鼻音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「のぉん」と1音節で発音します。
また子音の「n(ㄋ)」は鼻音なので、息を鼻に通しながら発音します。
難しければ、小さく“ん”の音を前に入れて「(ん)のぉん(がっ)」と発音するとキレイな鼻音になりますよ♪
long(ㄌㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 舌先を前歯歯茎の裏につけたまま「ろ」と発音した後に舌を離す(側面音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「ろぉん」と発音します。
ポイントは、舌先をつけたまま子音を発音し、息を舌の両脇から漏らすように出すこと。
子音の「l(ㄌ)」を発音する時、息を少し塞き止めて出すため、喉が他の舌尖音よりも振動するのが特徴です。
「ろぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
gong(ㄍㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 喉に力を入れ「ご」と発音し口の中で音を響かせる(無気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「ごぉん」と1音節で発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「ごぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
kong(ㄎㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 喉に力を入れ息を強く吐きながら「こっ」と発音
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「こぉん」と1音節で発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
また、「k(ㄎ)」は有気音なので、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。
「こぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
hong(ㄏㄨㄥ)
- 微笑むような“いの口”
- 喉の奥から息を吐きながら声を絞り出すように「ほっ」と発音(摩擦音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「ほぉん」と1音節で発音します。
喉の奥に力を入れて発音するのがコツ。
「ほぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
zhong(ㄓㄨㄥ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少し後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあてた状態で「じょ」と発音(無気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
舌を後ろに引いて、舌先を上あごの中央辺りに軽くあてスタンバイ。
そして、口を突き出しながら「じょぉん」と発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「じょぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音になりますよ◎
chong(ㄔㄨㄥ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあて、息を思いっきり吐きながら「ちょ」と発音(有気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
舌を少しだけ後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあてスタンバイ。
そして、音を出すと同時に舌先を上顎から少し離して隙間を作り、口を突き出しながら「ちょぉん」と発音。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
また、「ch(ㄔ)」は有気音なので、テッシュが揺れるくらい息を思いっきり吐きながら発音するのがコツです。
「ちょぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音になりますよ◎
rong(ㄖㄨㄥ)
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を反らして(舌はどこにもつけない)「ろ」と発音(摩擦音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
舌を少しだけ後ろに引き、舌先を上顎に付くギリギリの場所にセット。(舌はどこにもつけないこと)
そして、口を突き出しながら「ろぉん」と発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「ろぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音になりますよ◎
喉を震わせて出す音なので、濁音のような籠もった音に聞こえるはずです。
zong(ㄗㄨㄥ)
- 「いーだっ!」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、「ぞ」と発音し口の中で音を響かせる(無気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「ぞぉん」と発音します。
「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「ぞぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
cong(ㄘㄨㄥ)
- 「いーだっ!」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、息を強く吐きながら「つっ」と発音(有気音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
息を強く吐き口を突き出しながら「つぉん」と1音節で発音します。
「c(ㄘ)」は有気音なので、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。
また、「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「つぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音に◎
song(ㄙㄨㄥ)
- 「いーだっ!」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、息を吐きながら「す」と発音(摩擦音)
- 口を突き出しながら「おん」と発音し、「ん」の時に舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐ
口を突き出しながら「そぉん」と1音節で発音します。
また、「ん」の音を発音するときに、舌の奥を持ち上げて喉を塞ぐこと。
「そぉん(がっ)」と発音するとキレイな後鼻音になりますよ◎
「子音+ong(ㄨㄥ)」の発音方法まとめ
以上が、「子音+ong(ㄨㄥ)」の発音のコツと練習方法でした。
発音練習の際は、実際に自分の声を録音して聞いてみるのが効果的です。
「中国語を学ぼう ChineseSkill」というアプリなら、自分の声を録音してお手本と交互に聞くことが出来るのでオススメです。
参考になれば幸いです。
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