「子音＋uo(ㄨㄛ)」の発音は全部でいくつある？
発音方法とコツを知りたいな。
「子音＋uo(ㄨㄛ)」の組み合わせは、全部で14通り。
この記事では、
- 「子音＋uo(ㄨㄛ)」の14通り全ての発音方法（台湾人の音声付）
- 発音のコツ
を台湾華語学習歴8年の筆者が解説いたいます。（発音のオンライン講師の経験有り）
中国語の発音は、子音と母音を練習して終わりではありません。
子音と母音を組み合わせた405音全てを正しく発音できることが、発音のゴールです。
子音だけ母音だけだと発音できるのに、合体した時の音がわからない…
そんな時にお役に立てれば幸いです。
※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください
キレイな中国語の発音になるコツ
- 中国語の「口の形・喉・息の量」をマスターしておく
- 中国語特有の発音のクセを理解しておく
中国語には “中国語の発音のクセ” というものがあります。
私はこれを知らなかったために、
通じないOR聞き取りづらいと言われ続けていました…
この2つのポイントを先に習得しておくと、効率良くキレイな発音を身につける事ができますよ♪
詳しくは、下記記事を参考にしてみて下さい。
≫中国語の口の形・喉・息を完全攻略！この方法で発音が激変しました！
中国語の母音「uo(ㄨㄛ)」の発音を確認
口の形：日本語の“うの口”よりももっと口を突き出す→口を緩め“おの口”へ
発音の仕方：滑らかに「ぅお」と発音
後の音にアクセント：後ろの「お」の音を強く発音する
日本語だと、「うお」は「う」＋「お」の2音節という考え方です。
しかし中国語の場合、この「uo(ㄨㄛ)」は1音節のため、「う」と「お」を別々に発音しません。
コツは、「ぅお」という風に滑らかに一音節で発音し、後ろの「お」の音を強く発音することです。
“うの口”→“おの口”に移行しながら発音するため、「お」は「を」に近い音になり「ぅを」という風に聞こえます。
日本語の「をー」に似ていますが、「をー」では通じないのでご注意ください。
最初に必ず小さく「ぅ」を発音するのがポイントです。
関連記事
≫【台湾】中国語子音一覧(21個)と発音の仕方&コツを徹底解説
≫【台湾】中国語母音一覧(36個)と発音の仕方&コツを徹底解説
子音＋「uo(ㄨㄛ)」の組み合わせ一覧
| 使う部分/息 | 無気音 息を出さない | 有気音 息を強く出す | 鼻音 鼻へ抜く | 摩擦音 摩擦を起こす | 側面音 舌の側面から抜く |
| 両唇音 くちびる | |||||
| 唇歯音 くちびると歯 | |||||
| 舌尖音 舌先 | duo ㄉㄨㄛ | tuo ㄊㄨㄛ | nuo ㄋㄨㄛ | luo ㄌㄨㄛ | |
| 舌根音 舌の根元 | guo ㄍㄨㄛ | kuo ㄎㄨㄛ | huo ㄏㄨㄛ | ||
| 舌面音 舌の表面 | |||||
| 反舌音 舌を反らす | zhuo ㄓㄨㄛ | chuo ㄔㄨㄛ | shuo ㄕㄨㄛ ruo ㄖㄨㄛ | ||
| 舌歯音 舌と歯 | zuo ㄗㄨㄛ | cuo ㄘㄨㄛ | suo ㄙㄨㄛ |
子音＋「uo(ㄨㄛ)」の組み合わせは全部で14通り。
子音＋「uo(ㄨㄛ)」の発音方法とコツ（音声付）
二重母音は、より口の大きい発音にアクセントを置く
「子音＋二重母音」の組み合わせの時は、より口の大きい母音にアクセントを置いて発音します。
よって「uo」の場合は、「o」の音を強く発音するように意識してみて下さいね！
duo（ㄉㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 舌先に力を入れ「ど」と発音し口の中で音を響かせる（無気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口を突き出しながら「どぅお」と1音節で発音するイメージです。
「お」の音を強く発音するのがコツ！
「どぅを」のように聞こえます。
tuo（ㄊㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 舌先に力を入れ息を思いっきり吐きながら「とっ」と発音（有気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
息を強く吐き口を突き出しながら「とぅお」と1音節で発音するイメージです。
「お」の音を強く発音するのがコツ！
「t(ㄊ)」は有気音なので、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くこと。
「とぅを」のように聞こえます。
nuo（ㄋㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 息を鼻に通しながら「ぬ」と発音（鼻音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口を突き出しながら「ぬぅお」と1音節で発音。（「お」を強く）
また子音の「n(ㄋ)」は鼻音なので、息を鼻に通しながら発音します。
難しければ、小さく“ん”の音を前に入れて「(ん)ぬぅお」と発音するとキレイな鼻音になりますよ♪
「ぬぅを」のように聞こえます。
luo（ㄌㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 舌先を前歯歯茎の裏につけたまま「る」と発音した後に舌を離す（側面音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口を突き出しながら「るぅお」と発音するイメージです。（「お」を強く）
ポイントは、舌先をつけたまま子音を発音し、息を舌の両脇から漏らすように出すこと。
子音の「l（ㄌ）」を発音する時、息を少し塞き止めて出すため、喉が他の舌尖音よりも振動するのが特徴です。
「るぅを」のように聞こえます。
guo（ㄍㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 喉に力を入れ「ぐ」と発音し口の中で音を響かせる（無気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口を突き出しながら「ぐぅお」と1音節で発音するイメージです。（「お」を強く）
「ぐぅを」のように聞こえます。
kuo（ㄎㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 喉に力を入れ息を強く吐きながら「くっ」と発音
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
息を強く吐き口を突き出しながら「くぅお」と1音節で発音します。（「お」を強く）
「k(ㄎ)」は有気音なので、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツ。
「くぅを」のように聞こえます。
huo（ㄏㄨㄛ）
- 微笑むような“いの口”
- 喉の奥から息を吐きながら声を絞り出すように「ほっ」と発音（摩擦音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
この音は、「ふぅお」ではなく、口を突き出しながら「ほぅお」と発音します。
表記通りに「ふぅお」と発音してしまいそうになりますが、「ふぅお」と発音すると通じないので要注意。
「ほぅを」のように聞こえます。
Zhuo（ㄓㄨㄛ）
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少し後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあてた状態で「じゅ」と発音（無気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
この音は口の形が超重要で、“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌先を少しだけ後ろに引き上あごの中央あたりに軽くあてます。
そして、口を突き出しながら「じゅぅお」と発音します。
「じゅお」だと「ぅ」の音が聞こえないので、「じゅぅお」という風に「ぅ」の音を小さく入れること！
「じゅぅを」のように聞こえます。
Chuo（ㄔㄨㄛ）
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を上あごの中央あたりに軽くあて、息を思いっきり吐きながら「ちゅ」と発音（有気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイします。
その口の形をキープしたまま、舌先を少しだけ後ろに引き上あごの中央あたりに軽くあてます。
そして、音を出すと同時に舌先を上顎から少し離して隙間を作り、口を突き出しながら「ちゅぅお」と発音。
「ch(ㄔ)」は有気音なので、テッシュが揺れるくらい息を思いっきり吐きながら発音すること。
「ちゅぅを」のように聞こえます。
shuo（ㄕㄨㄛ）
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を反らして（舌はどこにもつけない）「しゅ」と発音（摩擦音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌を少しだけ反らします。（この時舌はどこにもつけないこと）
そして、口を突き出しながら「しゅぅお」と発音。
「しゅぅを」のように聞こえます。
ruo（ㄖㄨㄛ）
- “いの口”よりさらに少し横に引く
- 舌を少しだけ後ろに引き、舌先を反らして（舌はどこにもつけない）「る」と発音（摩擦音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
“いの口”よりさらに少し横に引いた状態でスタンバイ。
その口の形をキープしたまま、舌を少しだけ反らします。（この時舌はどこにもつけないこと）
そして、口を突き出しながら「るぅお」と発音。
喉を震わせて出す音なので、濁音のような籠もった音に聞こえるはずです。
zuo（ㄗㄨㄛ）
- 「いーだっ！」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、「づ」と発音し口の中で音を響かせる（無気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口は必ず「いーだっ！」の“いの口”のように最大限横に引くこと。
そして、「づお」ではなく、口を突き出しながら「づぅお」と発音します。
「づぅを」のように聞こえます。
cuo（ㄘㄨㄛ）
- 「いーだっ！」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、息を強く吐きながら「つっ」と発音（有気音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口は必ず「いーだっ！」の“いの口”のように最大限横に引くこと。
そして、「つお」ではなく、息を強く吐き口を突き出しながら「つぅお」と1音節で発音します。
「c(ㄘ)」は有気音なので、ティッシュが揺れるくらい強く息を吐くのがコツです。
「つぅを」のように聞こえます。
suo（ㄙㄨㄛ）
- 「いーだっ！」の“いの口”のように最大限引く
- その口をキープしたまま、息を吐きながら「す」と発音（摩擦音）
- 口を思いっきり突き出し「ぅお」と発音
口は必ず「いーだっ！」の“いの口”のように最大限横に引くこと。
そして、「すお」ではなく、口を突き出しながら「すぅお」と発音します。
「すぅを」のように聞こえます。
「子音＋uo(ㄨㄛ)」の発音方法まとめ
以上が、「子音＋uo(ㄨㄛ)」の発音のコツと練習方法でした。
発音練習の際は、実際に自分の声を録音して聞いてみるのが効果的です。
｢中国語を学ぼう ChineseSkill｣というアプリなら、自分の声を録音してお手本と交互に聞くことが出来るのでオススメです。
参考になれば幸いです。
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