台湾では一家に一台あると言われている「電鍋」ですが、これはたぶん本当です。
むしろ、電鍋のない家の方が珍しいのではないかというくらい、どこの家のキッチンにも鎮座しています。
という私も、台湾に嫁いてすぐの頃に買ってもらってからずっと愛用中。
使い方を覚えると本当に便利なんです!!!
いつしか、電鍋のない生活には戻れないくらい、定番の調理器となりました。
ということでこの記事では、電鍋の使い方を徹底解説いたします。
シンプルな見た目とは裏腹なその万能さに驚くこと間違いなしですよ♪
- 基本の「炊く・蒸す・煮る・温める」方法
- 上級テクニック「焼く・消毒・内鍋の通な使い方」
- お手入れ方法
大同電鍋についてサラッと解説
まずは電鍋について、どんな仕組みでどんな事ができるのかをサラッと説明いたします。
電鍋の調理の仕組み
外鍋(電鍋本体)に入れた水が沸騰し、その蒸気の力で調理
電鍋の構造は見た目同様にとってもシンプルで、外鍋(電鍋本体)に入れた水が沸騰し、その蒸気で食材を加熱する仕組みとなっています。
そして、水を蒸発させて加熱するため、水が無くなれば自動的に電源が切れて調理完了となります。
電鍋で出来ること
- 炊く
- 蒸す
- 煮る
- 温める
ご飯を炊いたり、煮込み料理、蒸し料理、スープも作れるほか、ご飯やおかずの温めも可能。
特に ”蒸す” 場合は、電子レンジと違って水分が奪われないため、驚くほどしっとり仕上がるのが特徴です。
電鍋で温めた肉まんを食べたら、もうレンジでチンしたくなくなりますよ〜
また、上記の調理方法の他に、台湾人は”焼く” 場合にも電鍋を使うんです。
例えば、パンを焼いたり、鶏肉を焼いたり。
義母(台湾人)が電鍋で栗を炒っていた時には、こんな使い方もあるのかと驚きました!
電鍋のパーツ
電鍋のパーツは全部で7つです。
- 外鍋
- 外鍋のふた
- 内鍋
- 内鍋のふた
- スチームプレート
- 計量カップ
- しゃもじ
それぞれの使い方は下記の通り。
外鍋と外鍋のふた
外鍋とは電鍋本体のこと。この本体に水と材料を入れて調理します。
左側にあるフックは何?
因みに、左側にあるフックは蓋をかけるためのものです。
我が家はキッチンが狭くて蓋の置き場所に困るので、とっても助かっています。
内鍋と内鍋のふた
内鍋は主に「煮る・炊く」時に使用します。
私は野菜によっては内鍋を使ったほうが好みの硬さに仕上がるので、蒸す時にも使っていますよ♪
特にルールはないので、使いたい時に使ってOKってことです。笑
内鍋のふたはいつ使うの?
内鍋のふたは調理中は使わず、内鍋で調理した料理が冷めないように、また埃が入らないようにするために使います。
保存する場合は、このまま冷蔵庫に入れて保存してもOK!
スチームプレート
スチームプレートは「蒸す・温める」時に使います。
基本的には、食材を入れたお皿をスチームプレートの上に置いて蒸します。
スチームプレートの上に直接食材を置いて蒸すと、食材のエキスが外鍋に落ちて焦付きの原因になります。
食材はお皿など耐熱容器に入れて蒸すのがオススメです。
計量カップ
1カップ=1合=180ml
この付属の計量カップを使って、外鍋に水を入れます。
慣れてくると大体の量がわかってくるので、コップとかを使ってもOK!
ただ、最初のうちはちゃんと計量カップで量るのが良いかと思います。
あとは、これ以外にしゃもじも付いてます。
なぜにしゃもじ?と思ったんですが、電鍋はもともとは炊飯器として販売されていたのでそのためですね。
調理の手順
- 外鍋(本体の鍋)に水を入れる
- 必要なパーツ(内鍋ORスチームプレート)を準備
- 食材を入れる
- 蓋をしてスイッチON
どの調理方法も、手順は同じです。
パーツの時にも説明しましたが、調理方法に応じて内鍋とスチームプレートを使い分けます。
詳しい手順は、それぞれの調理方法のところで写真付きで解説しますね!
加熱時間の調節方法
外鍋に入れる水の量で調節をする
調理の仕組みのところでも書きましたが、電鍋は外鍋に入れた水を蒸発させて加熱し、水が無くなれば自動的に電源が切れて調理完了となります。
よって、どのくらい外鍋に水を入れるかによって、加熱時間が変わってきます。
公式サイトには下記のように書かれてあります↓
公式サイトの説明がアバウトすぎる…苦笑
はじめてこの説明書を読んだ時、「えっ、それだけ!?」とかなり戸惑いました。
が、しかし、使っているうちに大体の水分量がわかるようになってくるので大丈夫です。
安心して下さいね!
目安
私の場合はというと、こんな感じで調節しています。
- 火が通りやすい野菜(パプリカ・ブロッコリーなど):0.5カップ
- 火が通りにくい野菜(じゃがいもなど):1カップ
- 冷凍食品:1カップ
- 煮物:1〜1.5カップ
- 肉料理:1〜1.5カップ
難しければ、火が通りやすい野菜のみ0.5カップで蒸し、それ以外の煮物や肉・魚料理は1カップでまずは試してみて下さい。
もしも、火の通りが不十分な場合は余熱で蒸らすか、それでもダメな場合はもう一度水を足して再加熱すればOKです。
電源OFF後は蒸らす
煮込み料理などの場合、電源OFF後すぐには蓋を開けずに余熱で火を通します。
基本的に台湾人は、この蒸らす時間で火の通り具合を調節しています。
だいたい10分〜15分くらい蓋をしたまま蒸らすことで、お肉やお魚はしっとりと仕上がりますよ♪
注意点
外鍋にはカップ2杯以上の水を入れないこと
一度に外鍋に入れる水の量は最大でカップ2杯までです。
2杯以上入れると吹き出る恐れがあり、大変危険なので覚えておきましょう。
大同電鍋の使い方【各調理方法を詳しく】
ここからは、電鍋の各調理方法について詳しく解説していきますね!
電源の入れ方
まずは電源の入れ方から。
バーを押してスイッチONし、出来上がりの際はバーが勝手に戻ってOFFになります。
調理完了時にバーが上に戻る時の「カンッ」と鳴る音が、アナログっぽくて好きです♪
炊く
内鍋
「炊く」と言えばご飯ですよね。
ご飯を電鍋で炊く場合、内鍋を使って炊きます。
今回はお米2合を炊いてみました。
お米を研いで内鍋の2の目盛りまで水を注ぎ、出来れば30分ほど水に浸しておく
電源OFFになったら、すぐには蓋を開けずに10分ほどそのまま蒸らしてから頂きます。
より詳しいご飯の炊き方は、「電鍋を使ったご飯の炊き方」の記事をご参照ください。
蒸す
スチームプレート
蒸す場合は、お皿などの耐熱容器に食材を入れ、スチームプレートの上に置いて蒸します。
電源がOFFになったらすぐに取り出し、合わせ調味料と合わせて完成!
より詳しい作り方は、下記記事をご参照下さい。
内鍋を使ってもOK
基本的には上記のようにスチームプレートを使って蒸しますが、内鍋を使っても構いません。
私の場合は、火を通しすぎると水っぽくなってしまう野菜や食感をしっかり残したい時などは、内鍋を使って蒸しています。
蒸すというよりも蒸し焼きに近い状態となり、程よく食感を残した仕上がりになるのが気に入っています♪
煮る
内鍋
煮る場合は、内鍋に材料を入れて煮ます。
電源がOFFになったら2〜3回下からゆっくりと混ぜ、内鍋用の蓋をし1時間ほど置いて味を馴染ませます。
詳しい作り方は、下記記事をご参照下さい。
下茹でも出来ます
電鍋で下茹でも可能です。
おでんに入れる大根など、私は電鍋で下茹でをしています。
内鍋に大根と水(あれば米のとぎ汁)を入れ、外鍋にカップ1/2杯の水を入れてスイッチを入れるだけ!
ほったらかしでOKなので、楽ちんですよ♪
温める
スチームプレート
冷凍食品の温めや、残り物を温め直して食べたい時にも電鍋は大活躍です。
温めたいものを入れたお皿などの耐熱容器をスチームプレートの上に置く
加熱が足りない場合は、蓋をしたまま余熱で10分ほど蒸らすか、もう一度水を1/2カップほど入れて再度加熱して下さいね。
上級編
ここからは上級テクニックを伝授。
電鍋は上記の調理方法以外に「焼く」事も可能で、また容器の消毒も出来ちゃいます。
焼く
台湾は一人暮らしの間取りだと、キッチンがない場合がほとんど。
そのため、電鍋で焼いて料理することもしばしばです。
こんな風にクッキングシートを外鍋(電鍋本体)に直接敷いて、パンを焼いたりします。
因みに焼く場合は、水は入れずにスイッチONするだけです。
つまり、空焚きもOKってことです♪
消毒
料理以外にも、保存容器の消毒も出来ます。
こんな風にスチームプレートの上に容器を置いて、「蒸す」方法で消毒をします。(内鍋にお湯を張って湯煎にしてもOK)
哺乳瓶の消毒も出来ますよ♪
内鍋は直火OK(※ステンレス製に限る)
調理方法は以上ですが、ここで更に通な使い方をご紹介。
それは、内鍋の使い方。
ステンレス製の電鍋の場合は内鍋もステンレスなので、なんと直火OK!
内鍋は普通の ”鍋” としても使えるんです!!!
(アルミ製は不可です)
例えば、昨日の残りの肉じゃがを内鍋に入れたまま冷蔵庫で保存していたけど、それを丸ごと温めたい。
でも、電鍋は今別の料理で使っていてすぐには温められない。
そんな時は内鍋をそのままコンロへ乗せて直火で加熱!
義母(台湾人)が当たり前のように内鍋を直火で加熱していて、こんな使い方もあるのかと目から鱗でした。
このサイズの鍋はパスタや素麺を茹でるのにもぴったりで、重宝しています。
私は直火でもガンガン使っていますが、全く問題なく使えていますよ〜♪
大同電鍋のお手入れ方法
長く使っていると、どうしても水垢が生じてしまうので定期的なお手入れは必須です。
でも、たわしでゴシゴシ擦る必要はなく、お手入れもとっても簡単なので安心して下さい。
(このお手入れ方法はステンレス製に限るので、あらかじめご了承下さい。)
因みにこちら↓が、お手入れ前の電鍋です。だいぶ汚れていますね…
早速キレイにしていきましょう!
まず、外鍋に水を7分目まで入れます
クエン酸を30g、または酢を1カップ入れてよく混ぜます
ふたはせずに、電源を入れて加熱します
下記の写真のように、フツフツと沸騰してきたら手動で電源をOFF
そして、電源コードを抜きます
手を入れても火傷しないくらいの温度に下がったら水を捨てて軽くすすぎ、柔らかい布で拭いて乾かします
汚れがスッキリ落ちてキレイになりました♪
まとめ
以上が、電鍋の使い方でした。
こうして改めてまとめてみると、かなり万能ですよね。
しかも、電子レンジのようにメニューを覚える必要もなく、感覚で使えてしまうのも電鍋の良いところだと思います。
便利な調理器を探しているけれど、毎回説明書を読むのが正直めんどくさい。
もっと感覚的に料理したい!
そんな方にオススメです。
ほったらかしで調理できるので、小さなお子さんのいるママにもぴったりですよ♪
おすすめ電鍋レシピ本
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レシピ本って正直当たり外れがあるので、無料体験を使って中身をチェック出来るのはかなり有難いですよね。
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