中国語のリスニングが苦手…
中国語耳になる勉強法があれば教えて欲しい!
中国語の音は日本語の約4倍の405音もあり、音を覚えるだけでも一苦労…
その上、声調があるために、余計にリスニングの難易度が増しますよね。
私の場合は、声調がとにかく苦手でした。
また、「小(xiǎo)」や「少(shǎo)」など似ている音の聞き分けが上手く出来ず落ち込む日々…
でも、“ディクテーション” という学習方法を取り入れてから、今まで違いの分からなかった音が別の音として認識出来るように!
この記事では、音を正しく聞き取れるようになる学習法「ディクテーション」についてご紹介いたします。
リスニングが苦手な方に、かなりおすすめの勉強法です♪
※私は台湾の中国語「台湾華語」を勉強しています。そのため、普通話とは異なる部分がある事を予めご了承ください
ディクテーションは「音を正しく聞き取る」ための学習法
まずは、
- リスニングに必須の2つの要素
- ディクテーションとは何か?
- 得られる効果
- ディクテーションの条件
について説明いたします。
リスニングに必須の2つの要素
- 音を正しく聞き取れる
- 音を意味として正しく理解できる
私達は日本語を話す時、無意識のうちに上記二つの工程を行って会話を成立させています。
そして、これを中国語でも瞬時に出来るようになって初めて、中国語のリスニングが出来た事になります。
今回ご紹介するディクテーションは、「①音を正しく聞き取れる」ようになるための学習法です。
まずは、音を正しく聞き取る能力を向上させましょう♪
ディクテーション とは?
音声を聞いて、聞こえてきた通りに書き取る学習法
ディクテーションの学習法は至ってシンプル。
単語(音声付き)を準備し、何も見ずに音を聞いて書き取るだけです。
この時、漢字で書き取るのではなく、ピンイン(もしくは注音)と声調で書き取っていくのがコツ。
詳しい学習法については後述しますので、まずは概要を掴めればOKです。
ディクテーションで得られる効果
- 音の違いがわかるようになる
- 自分の苦手な音がわかる
このような効果が、ディクテーションをする事によって得られます。
効果① 音の違いがわかるようになる
「ディクテーション」では、視覚(目)に頼ることができないため、聴覚(耳)が段々と研ぎ澄まされていきます。
その結果、今まで同じ音に聞こえていたのが、全く別の音として聞こえるように。
中国語には、
- 日本語では区別しない音
- 日本人からすると似ている音
がたくさんあり、その一つ一つを正確に聞き分けられるようになるのは至難の技です。
けれども、このディクテーションを実践することで、中国語の音が脳にインプットされます。
そして、徐々に中国語の音(405音)としてそれぞれの音を認識できるように変化していきますよ♪。
効果② 自分の苦手な音がわかる
ディクテーションの最大のメリットは “自分の苦手な音がわかること” にあります。
不得意な音がわかれば、その音を集中的に学習すればOK!
学習効率が格段にUP♪
更に、どう間違えたのかを記録し “可視化” する事で、苦手な音をより一層意識するように。
こうすることで、聞き分けが難しいと感じていた音がウソのように減っていきます。
ディクテーションを行うための条件
ピンイン(注音)と声調を習得済みである
ディクテーションは、ピンイン(注音)と声調を書き取る学習法です。
よって、ピンイン(もしくは注音)と、声調を習得済みである事が条件となります。
まだの場合は、先にピンインと声調を覚えましょう!
音節表(405音)と声調については、下記記事を参考にしてみて下さいね!
ディクテーションをする時の3つのポイント
ディクテーションを行う上でのポイントは下記の3点です。
- 漢字ではなくピンイン(注音)と声調で書き取る
- 知らない単語を準備する
- 意味は理解できなくていい
① 漢字ではなくピンイン(注音)と声調で書き取る
まず、ディクテーションでやってはいけないのが、”漢字で書き取ること” です。
なぜなら、ディクテーションの目的は、中国語の音と声調をそれぞれ正しく認識できるようになる事だからです。
例えば
音で「ラオシー」と聞いて漢字で「老師」と書けても、「師」のピンイン(注音)が「shi(ㄕ)」か「xi(ㄒ一)」のどちらかわからない場合。
脳内では、「shi(ㄕ)」と「xi(ㄒ一)」が同じ音として処理されている事になります。
ただ、この2つの音は全く別物です…
区別できない音を区別出来るようにするのが「ディクテーション」なので、漢字で書き取っては意味がありません。
よって、ディクテーション の際は、必ずピンイン(注音)と声調で書き取るようにして下さいね!
② 知らない単語を準備する
既に習っている単語の場合、ピンイン(注音)と声調を覚えてしまっている可能性大です。
そうなると、音を聞いて書き取るというより、覚えていることを書き出す作業になってしまいます…
これでは全く意味がありません。
ディクテーションで使う単語は、必ず知らない単語を選ぶようにしましょう。
③ 意味は理解できなくていい
ディクテーションの際、単語の意味を覚える必要はありません。
ここでは、あくまで音を聞き取る事に集中します。
- 音を聞き取る
- 音を意味に変換する
この二つは、別々に勉強するのが効率的でオススメですよ♪
ディクテーションの効率的な学習方法
デクテーションの手順は下記の通りです。
- 単語と音声を準備(最初は10〜20個)
- 何も見ずに音声を聞いてピンイン(注音)と声調で書き取る
- 答え合わせをする
- 間違えた音を可視化する
- 間違えた音を覚え直す
詳しく解説していきますね。
単語と音声を準備(最初は10〜20個)
まず、単語と音声を準備します。
この時、必ず知らない単語を準備しましょう。
私の場合は、台湾華語の学習でお馴染みのテキスト「視聽華語」を使ってディクテーションをしていました。
おすすめは、単語や文法の学習に入る前にディクテーションをすること。
そうすると、後々学習する時にも間違えた音を意識しながら覚えるためとても効率的ですよ♪
最初は、10〜20の単語を目安に挑戦するのが◎
何も見ずに音声を聞いてピンイン(注音)と声調で書き取る
テキストは一切見ずに、音声を流します。
そして、ピンイン(注音)と声調で書き取っていきます。
答え合わせをする
聞き取りが終わったら、答え合わせをします。
【重要】間違えた音を可視化する
答え合わせが終わったら、何をどう間違えたのか可視化します。
これをする事で、苦手な音(聞き分けられない音)が炙り出され意識するようになります。
私は上記のような音節表を作成して書き込んでいますが、メモするだけでもOK。
自分のやりやすい方法で可視化してみて下さいね。
間違えた音を覚え直す
最後に、間違えた音をもう一度覚え直します。
間違えた音を正しい音にインプットし直す作業をしないと、いつまで経っても正しく聞き取れないままです。
間違えた音や声調は、必ずもう一度覚え直すようにしましょう。
声調
405音
中国語耳を手に入れる学習法「デクテーション」まとめ
以上が、ディクテーションの学習方法についてでした。
- 声調が苦手
- 音の聞き分けが苦手
そう悩んでいる時に、ぜひ試してみて下さいね!
参考になれば幸いです。